休みを利用し、
ザックに「シュラフ」と「テント」食料を積み込み、
九州山地の鴨猪川を遡上し、天主山脇をひたすら歩いてみた。
事の発端は、
自宅で何気なく見ていた国土庁が発行している25000/1の地図に「久保の憩い」の文字
友人の久保君の事を思いし、久保君に憩いの場所を無性に教えてあげたくなった。
そこで、3日会社に休日をもらい出掛ける事にした。
いつも人ごみの中で、携帯電話を肌身離さず、そんな生活がここ数年のおきまり。
時には、静かなところに一人で出かけたい気持ちもあった。
午前八時に自宅を出発し、緑川水系の林道に車を止め、ゆっくりと単独登山を開始する。
しかし、足場が悪く、至るとこで崖崩れを起こしている。
こんなことでめげちゃいけない。
一歩一歩大切に歩いていると、辺りが薄暗くなった。
仕方ない、この辺で一泊。テントを立てカメラを置いて記念撮影。
撮影を終え、食事の用意をしていると、山林を歩く大きな足跡がした。
でたー
音がした方を見てみると、真っ黒い影が体を持ち上げ葉を食べている。
熊・・・
おわったー
思った瞬間に黒い獣と目が合った。
そいつは、大声で「グガァー」と吼えながら、腕ほどの生木をなぎ倒し
谷底に駆け下りていった。
助かった-
って思った瞬間。
勢いを増して、熊であろうそいつは、友達の熊と二匹で、再び谷底をこちらに向かってすごい勢いで上がってくる。
終わったー
もう、いい「首でも」「お腹でも」何処でも良いから食べて頂戴。
ある意味あまりの迫力に戦意消失
しかし、結局そいつらは、私のところまで登らず、そのまま大声を出して去っていった。
後日、図書館や百科事典。ネットで獣の正体を調べてみたら、日本カモシカであることが分かった。
日本カモシカ恐るべし
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